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表紙イメージ

RIP SLYME.com
RIP SLYME MOBILE



――まずは、交換日記の本を作ろうと思った経緯について教えてください。
「世の中の人はよく、変わりたいって言うじゃないですか。それには自分の手で日記をつけて、過去を振り返ることができるのがいいんじゃないかなと思ったんです。僕自身も日記をつけて過去を振り返っていた経験もあったので。だけど日記っていうものは、ひとりではなかなか続けられないから、相手がいたら続けられるんじゃないかなと思って、交換日記というスタイルになりました。」
――ツイッターやブログ、メールが当たり前になっているこのご時世に、あえて交換日記というところが面白いですね。
「交換日記っていうものを、知らない子もいると思うんですよね。ツイッターとかブログなんかは、今思っていることややっていることをすぐに人に評価してもらえるから、自分の存在意義を確認するにはもってこいだと思うんです。だけどあえてそこで、自分の中に一回ためこんで温めるっていう時間を5分でもいいから作ってみてほしい。誰にも言わない、誰にも見せない、裏地にこだわる美学っていうのかな。その感覚が、交換日記にはあると思ったんです。とはいえ、ツイッターやブログを否定するつもりはまったくないんです。ためこむ楽しさを知ってからツイッターをやったら、また違った面白みもあると思うし。僕自身、青春時代に交換日記をやっていたので、アナログだとは全然思っていないんです。若い子に『このアナログの感じがいいんだよ』って押し付けがましく言う気もない。音楽好きな人で、アナログレコードの音がいいって言うような人は、CDの音の良さもちゃんとわかっていますしね」
――"カリスマ日記ホスト"という存在になりきって書かれたようですが。
「誰にも言えないことを言える人っているじゃないですか。そういう存在になれればいいなっていう設定です。この人が書いている内容は恋愛観あり、人生観ありなんですけど、後半は僕自身が普段感じていることも増えてますね。」
――1年分の交換日記を書いてみて、気がついたことは?
「言いたいことが、実はいっぱいあるんだなって思いました。だから僕は、歌なりこういう本をつくらせてもらえる職業で、言いたいことを言える場所があってありがたいなあと思いました。あとは、こんなに手で書いたのは久々なので、平仮名の『お』が死んだばあちゃんとそっくりだなって(笑)。小さい頃、この『お』が嫌いで、理想の『お』をいっぱい練習したんですけどね。紙や机の固さ、ペン、時間帯によって字が全然違うのも、生っぽくて面白いですね」
――メールだと感情を絵文字で表したりしますけど、今回は全て手書きですよね。手書きだから伝わることもありますよね。
「たとえば恋人同士のメールで、『わかった』ってひとこと送ると、『ねえ、"わかった"だけはなくない?』って、ケンカになったりしますよね。喜んでいる"わかった"なのか、どうでもいい"わかった"なのかがわかならないって。だからどうしても絵文字に頼りたくなる。結局それも本当は、相手との関係性で理解できることなんですけどね。昔はそれこそ手紙といったら、『持ってけ!』って馬を走らせていたくらいだから、ニュアンス云々なんて言っていられないわけで。だからメールやツイッターとかの便利さも素晴らしいと思いつつ、手書きの楽しさも感じてもらえれば。交換日記っていう文化は日本独自のものらしいので、内容はともかくとして、これを通していろんなことに気がついて、交換日記そのものに賛同してくれる人が多いとうれしいですね。」
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